「陽琉、もう出来たからこれ運んで?」 俺がドキドキを抑えている最中に、料理は出来たみたいでお皿をはいと渡された。 「お…おぅ」 玲緒からお皿を貰って、テーブルへと運んでいく。 「あ、これもお願い」 玲緒からお皿を受け取ろうと手を伸ばすと、玲緒の手にちょっと触れた。 ドッドッド 胸がまたドキドキと早くなる。 「陽琉?」 手を伸ばしたままお皿を受け取らない俺を、玲緒は不思議そうに見ていた。