「玲緒」 「ん?」 名前を呼ばれ、星を見てた顔を陽琉に戻すと真剣な顔で私を見ていた。 な。何? 「……あのさぁ」 「うん」 陽琉が私を見つめたまま静かに海を見る。 「綺麗だよな…」 「あ、うん。そうだね」 もうなんなの? 私、すっごいドキドキしてるのに。 何言われるのか、気になってるのに!! 海とか、正直今はどうでもいいよ。 陽琉の言葉を早く聞きたい。 「玲緒」 「はい」 「俺と、結婚してくれない?」