小学校5年生のとき、母さんの手伝いで一緒にご飯を作っていたとき…… 「陽琉ーこれ、適当に切っちゃって頂戴」 「はーい」 母さんからねぎを受け取って、適当に切っていく。 その時、 「ってぇ!!」 指を軽く切ってしまった。 どうしよ……とりあえず水で… と思ったとき玲緒が、切った俺の指を掴んでペロッとなめた。 え…? 「姉ちゃん?」 「じっとして」 俺の目を見ながらいう玲緒に、俺は静かに頷いた。