「なぁ玲緒」 「ん?」 「プール行かない?」 「えッ!?」 ソファーでくつろいでた玲緒は、驚いて顔を上げた。 プールってそんなに驚く単語か? 不思議に思って玲緒を見ると、口をパクパクさせていた。 鯉かッ!ってツッコミたかったが、なんとなく止めておいた。 「イヤかな?折角の夏だし、と思ったんだけど」 「い、いやじゃないけどさ……」 「いやじゃないけど?」 「何でプール?」 何でってそりゃあ、暑いし? 夏だし…夏って言ったらプールかな?みたいな? あ、もしかして… 「海のほうがいい?」