「ほら、背中乗って下さい」


「うぅー…」


「龍、ゆいさん落とすなよ」







結局酔ってしまった私は龍の背中に。

そのまま会計をして、外に出た。






冷たい風が気持ちいい。

何も考えたくない。









「ゆい、いきなりどうしたんかな?」


「トイレから帰ってからですよね」


「うん、」







後ろで紫織と蓮の心配する声が聞こえる。

でも返事が出来ない。







紫織、紫織は裏切らへんやんな?

なんかあったら助けてあげるしな。

だってうち白虎幹部やもん。

大丈夫、大丈夫。








「ゆいさん、」








心の中で言っていたはずだったのに、実は口に出してして。

龍が切なく私を見ていたなんて、気付かなかった。









お願いやから、もう何も起こらんといて。












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