久しぶりに見た絵里は金髪に派手な化粧。

身なりも派手で、紫織と私が大人しく見えるくらい。








「絵里ー、この子知り合い?」









仲間の一人が笑いながら私を見る。

その瞬間、絵里も私を見て鼻で笑って。












「知らね」












見下し、そう言った。








知らね、か。



まぁ知り合いと言われるよりマシかな。

私こそ絵里と知り合いなんて思いたくないし。



大体、うちを変えたんはコイツやねんから。









「……………」









私は何も言わずにトイレから出る。

背中に視線を浴びたけど、振り向かない。




逃げるわけじゃない、どうでもいいだけ。

興味もなにもない。









ただイラつきだけは消えないけれど。









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