「ほなまたよろしくお願いします」


「おー、気をつけてな」







話も一段落し、とりあえず今日は解散。

寿達は英寿くんと雄大くんに頭を下げて、バイクに乗り去っていく。



私はそれを二階から眺めていて。







「龍、あんた病院戻りや」


「えぇー?!嫌っすよ!!!」


「戻らへんかったら初詣、龍だけ不参加やしな」


「…まじっすか」






それにこれから何があるか分からない。

平和なのも、直ぐ終わる気がする。



うかうかしてられない、か。






「どうせ入院二日やろ?初詣間に合うやん」


「だって病院食不味いっすもん」


「そこかい…」






ソファーに寝転ぶ龍を呆れた目で見て、視線を空に変える。

夜まで降っていた雨は、すっかり止んでいて。



でも星はない。

ただの暗闇だけ。







「今日はここで寝よっかな」


「じゃあ俺も、」


「なに?」


「…なんでもないっす」







もうすぐ夜明けになる。

とにかく今日は色々ありすぎて疲れた。




寝よっと。








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