「ゆいが頭下げたん?」
「いんや、白虎も手を出さないっていうので納得」
「白虎は手出してなくない?」
「そこが気になるねんなぁー」
まるで白虎から手を出したみたいな言い方だった。
でも、もしかすると気のせいかもしれへんし。
「まぁ、アイツとはもう会うこともないやろ」
「そうなん?」
「会いたくないし」
そう、もう会うこともない。
何があっても。
アイツとなんか…
「あ?お前こんなとこで何してんねん」
「………………」
頭上から聞こえた嫌な声。
空耳かな?
ていうか、空耳であって下さい。
「無視か?俺に向かって無視か?」
「うるっさい!!!」
だからなんで会うねんて!!!
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