街から少し離れた所にある不良高。 校門には大きく"南川高校"と書かれていて。 バイクのままグラウンドを走り、校舎の前で止まる。 そしてバイクを下りて中に入った。 「んでなーっ、その女キレてもうてっ」 「当たり前やろ」 三階の一番奥。 その中から聞こえる声は聞き覚えがある。 安西葉。 華風寿。 感情を必死に押さえ、木刀を手に握る。 そして扉を思いっきり開け、ズカズカと中に入った。 .