龍が寝転ぶベッドの脇に腰掛けて、息を吐く。

病室には英寿くんに雄大くん、そして蓮と紫織。

他にも幹部候補と龍の親衛隊。



キュッとシーツを握った。







「今日起きたら風邪引いてもうて、薬が無いことに気付いてん」


「あぁ、」


「せやし病院行こってなってバイクで向かっててんけど、飲み物が欲しくなってコンビニ寄ってんな」


「……………」


「龍が代わりに買いにいってて、うちがバイクに乗って待ってた時…」


「襲われたって事やな」







雄大くんの言葉に、私は頷く。

龍は怒りなのか悔しいのか、そんな表情をしていて。








「"ghost"の奴やった」


「は?!」


「これが証拠、完全にうちらを狙ってたわ」







ポケットからステッカーを取り出し、英寿くんに渡す。



龍は気を失っていたから知らなくて。

表情は驚きへと変わっていた。








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