「あ、おはようございます」





リビングで龍は寝転んだまま私に笑顔を向ける。

けど私はそれどころじゃない。



しんどい。

しんどい!!!






「お……はよ」


「なんか体中から黒いオーラ出てますけど」


「体温計…」


「体温計?えっ?!マジですか?!」






私の異変に気づいたのか、直ぐに立ち上がり龍はバタバタと走る。

とにかく立つのもダルい私は、龍が寝転んでいたラグの上に乗って。






「はいはい!!!体温計っす!!!」


「うー…」






体温計を受け取り、脇にさして少し待つ。

龍は心配そうにソワソワしていて。



暫く経つと電子音が聞こえ、体温計を取り出した。








「39度…」


「えぇ?!死にかけっすよ!!!」


「龍…うるさい」


「すみません!!!」






普段風邪なんて引かないから、倍にしんどい。

体温計を持ったまま、その場に寝転んだ。








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