夜中一時。



約三時間街を占領していた白虎連合は、段々バラバラになっていく。

私の持っている袋の中も、もう空っぽで。






「英寿ー、この後どうするー?」


「せやなー」


「一旦休んで、夜なったら海行こやー」


「海?」






雄大くんの提案に首を傾げる。

ちなみに後ろの龍は、未だに拗ねていて。



この季節に海って…まぁいいけど。







「それって俺達もありっすかー?」


「おーっ、行こや!!!」


「ですって、紫織さん」


「ありがとうございますっ」







いつの間にか三台並んで走り、明日の話で盛り上がっている。

けど私は話に入らず空を見ていた。




暗闇に綺麗な星達。

雪は振りそうにないかもな。








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