手を離して背を向ける。 龍はただ呆然としていて。 「絵里、うちは命令されてるから手出せへんけど」 「……………」 「次に話し掛けたときは、殺すから」 悔しそうな絵里を睨み付け、木刀を喉元に押し付ける。 恐怖で青ざめた絵里はカタカタ震えて。 「蓮、もういいよ」 「はい」 「ほなうち帰るわ」 傷が付いたバイクに跨り、発進する。 龍とすれ違ったけど、一切私は顔を見なくて。 とにかく、一人になりたい。 .