公園が一瞬で静寂に見舞われる。 皆、青い顔をしていて。 「嘘、やろ」 そっとバイクに付いた傷に触れる。 その傷はまるで、私の心をえぐられたみたいで。 「嘘、や…ろ?」 ポタポタと涙が流れる。 心が痛い。 「ごめーんっ、ゆい」 「……………」 「わざとちゃうねんで?」 「……………」 「でもバイクの一つぐらい、大丈夫やろ」 「!!!!」 バイクの、一つぐらい? .