それから、絵里の攻撃は始まった。
「龍のバイク乗せて欲しいなーっ」
「いやー、それは」
「いいやんいいやーん」
甘えた声を放ちながら、絵里は龍に縋りつく。
龍も困ったように笑っていて。
ちなみにここは夜の公園。
何故此処に絵里がいるのかというと。
残念ながら私はその答えを知らない。
知らない間に来ていたのだから。
「マジでうざい、マジできしょい」
「紫織、落ち着いて、」
「龍くんも龍くんやし、なんで場所教えんねん」
黒いオーラを解き放つ紫織を宥めながら、ジュースを手渡す。
そりゃうちかてムカつくけど。
うん、ムカつくけどね。
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