「あ、てかさ」


「ん?」


「ありがとうな、こないだ助言くれて」


「ああ、いいよいいよ」










『ヒントは、ゆいちゃんが握ってる』









あの言葉で"ghost"事件の犯人が分かったようなもの。

悠介の助言がなかったら、今も犯人探しているかもしれないし。







「ゆいちゃんさ、」


「なに?」


「なんで俺の事探ろうとせんの?」







不思議そうに聞かれ、私も頭を傾げる。

なんでって、聞かれても。



そりゃ、








「いつか悠介から言ってくれるかなって思って」


「………………」


「そりゃ悠介が、うちと同じ環境にいるの分かるし」


「うん」


「今はそれでいいやん」







そう言うと私は再び煙を吐いて。



空に吸い込まれる煙をのんびり見ていた。








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