それだけ告げると、絵里は私から離れギャル軍団の元へ戻ろうとする。


けど、それはさせない。







「潰したら、今度こそお前潰すぞ」








パシッと絵里の腕を掴んで、笑顔で答える。



端から見ると、仲のいい友達。

内面は友達でもなんでもない。








「あ?」


「それに潰したいなら正面でぶつかってこいや」


「なっ…!!!」


「典型的な子供やな」








そう告げ、絵里の腕から手を離す。




そして背を向け、歩き出した。








「龍、行くで」


「はい」








振り向く、なんてことはしない。

ここにいたら自分を抑えられなくなるから。









絵里が不適に笑っていたのを知らずに。








.