時間は昼三時半。

そろそろ皆学校も終わる頃やし、誰か来てくれるかも。



なんだかんだ毎日誰か来てくれるしね。

龍は毎日やけど。







「あ、来た」







パタパタと廊下側から足音が聞こえる。

それはこちらに向かって来て。








「ゆいーっ、来たでー」


「……………」








ガラッと扉を開け、顔を出したのは黒髪に襟足メッシュ。



まさかの期待外れに、瞬間的に寿の顔に枕を投げつけた。








「ぶっ!!!お前なぁ!!!」


「ごめんごめん、変質者かと思って」


「どういう意味や、コラ」


「そういう意味や」








せっかく紫織かな、とか龍かなって思ってたのに。


ショックが半端ないわ。








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