「ん、」 髪に触れた瞬間、龍の瞼が微かに動く。 そしてゆっくりと目を開けて、 「ゆいさん…?」 目が合った。 「おはよ」 「ゆいさん!!!起きたんすね!!!」 「うん」 「俺誰か分かります?!」 「龍」 「ゆいさんの肩書きは?!」 「白虎連合幹部」 以前私が龍にした質問を、逆にされてしまう。 それがなんだかおかしくて。 「大丈夫、記憶喪失なってないから」 つい笑ってしまった。 .