隊員達が青い顔をしながら俺を見る。

けどそれがどうした。



俺を切れさせたコイツが悪い。








「怒りを超えると何があると思う?」


「ぐはっ…!!!」


「狂った感情、知ってたけ?」


「ちょっ、待っ…!!!」


「クスリ切れかかってきたか?痛いやろ?痛いやろなぁー」







自分の拳と、辻の顔が赤く染まっていく。

けどこんなもんじゃない。






ゆいが感じた痛みは。










「アイツは俺の大切な後輩や」


「やめ、」


「死ね」








辻の頭を抱え、俺の腹辺りまで下げさせる。


そして、










「英寿!!!止めとけって!!!」












勢い良く下げた頭と、勢い良く上げた膝が。












「かはっ…!!!」













辻の鼻に入り込んだ。












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