「ちょっ…!!!止めろってお前等!!!」


「オラァ!!!」


「仕組まれただけやねんから!!!止まれや!!!」








どれだけ叫んでも、どれだけ止めても。

誰も手を止めてくれない。



遠くでは寿や龍達が必死に止めているのに。







乱闘は激しさを増すだけ。









「やめっ、…―ぐぁ!!!」








背後から殴られ、思わず倒れ込む。

直ぐに起き上がりはしたけれど。








辻さんは一体、何の為にこんな乱闘をさせてんの?


意味の無いことを、なんで、









頭から血が流れて、頬を伝う。



悔しくて、悔しくて。






拳を強く握った。









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