だから今更お父さんの事なんてどうでもいい。 関係ないんだ。 そのとき…一一一 夏葉は有り余っている力を出して言った。 「あなたのお父さんはあなたたちを捨てたんじゃない…。誘拐されたの………うぅっ」 「…誘拐…………?」 夏葉は限界だった。 「待って!夏葉。お父さんが誘拐されたってどういうこと…!?」 「…………そのうち………わかる……わ……。」 死んだ。 そして死体は… 消えた。