「私……お父さんとお母さんの変わりに死ねばよかったです…… そしたらおばあちゃんだってあんなに怒らなくて済むし」 先輩はさっきより力を加えた 「お前がいなかったら俺誰を好きになるんだよ」 そうだ 先輩は私が好きなんだ 未だに先輩に返事はしていない 「それにお前がここにいるのはお前を命に代えてまで守った両親のおかげだろ! んな簡単に命投げ出すなよ」 先輩に言われて気付いた 私が死んだって両親は帰って来ない 両親の分まで生きないと そう思うと涙が止まった