バイトが終わる時間が近づくにつれ胸がドキドキした そんな時 プルルル 「もしもし?」 私はディスプレイを見ずに電話に出た 「もしもし……」 電話の相手は 「おじいちゃん………」 祖父だった 「明日お前の母さんの誕生日だろ。だからおじいちゃん家で軽く祝うかってなったんじゃが………心愛はどうするかのぅ」 明日お母さんの誕生日…… 祝ってあげたい でも……… 「私がいると迷惑だから皆で祝ってあげて」 それだけ言って電話を切った