涙が溢れ出す 「何で私泣いてるの………始めから分かってたことなのに」 それから今日は何も起きず 気が付けば放課後 バイトの時間だった 「心愛……一緒に帰る?」 仁菜がお昼のことで心配してくれて気を使ってくれた でも確か今日は彼氏と帰る日だったような 仁菜の彼氏は他校だからたまにしか一緒に帰れない 邪魔する訳にはいかない 「大丈夫だよ。ありがとうね」 仁菜は心配そうな顔をしていたけどそれ以上言っても無駄だと分かり 静かに教室を後にした