「そろそろ出ないと……」
泣き腫らした目を隠すようにメイクを簡単に済ませ
急いで着替えてホールに戻った
「あ…心愛悪いけどまたオーダーとってくれるか」
「はい!」
先輩のこと頭から抜けるくらい仕事に集中した
先輩が視界に入りそうになったらことごとく避けた
「皆お疲れ。また明日」
「「「「お疲れさまでした」」」」
店長がしめてこの日のバイトは終わった
「さっさと帰ろう」
バイトが終わるのは11時
急がないと終電逃しちゃう
私は慌てお店を出て行こうとした
行こうとしたのに再び
「ハァ……何ですか」
先輩に腕を掴まれた
「私終電あるんで急いでるんです」
私は一切先輩の方を見ずに話ていた



