「先輩………帰りましょう?」 心愛はおそるおそる病室に入り俺を見た 「そうだな。……では、失礼します」 「心愛またおいで」 心愛は挙動不審になりながら 「うん………お父さんの誕生日に来るね」 遠慮がちに応え病室を後にした 「先輩……来てよかったです。 また一緒に来てもらっていいですか?」 「お前が敬語止めたら来てやる」 心愛は笑い 「先輩……また2人で何処か行こ……うね?」 照れくさそうに頬を赤くした 「仕方ねぇから一緒に行ってやるよ」 今の心愛は心から笑っていた