夜空に恋するわたしたち ~素直になれたら~

「くっそッ!!! テメェふざけんなッ!!離せッ!」


私はノブの下でジタバタ暴れまくった。


こんな所でスキでもないヤツに…ッ!!!


「はッ! ちゃんと俺に謝ったらキスだけで済ませてやるよ。今日のところはな。」


ノブは鼻で笑うと 人を押さえ込んだ優越感と 私の屈辱を楽しむように言った。


ふざけんなッ!!! 絶対にコイツなんて死んでもお断りッ!!


「バァーカッ!! テメェなんかと んなことするぐらいな、舌噛み切って死んだ方が全然 ましだってんだよッ!!!」


―ゴンッ


「―くはぁッ!」


こんどは 腹を殴られた。


「―はぁ はぁ」


息が しにくい。

殴られた顔と腹、そして 打ち付けた背中がひどく痛む。