夜空に恋するわたしたち ~素直になれたら~

「いっ…… テメェ 響華ぁっ!!! 女が調子こいてんじゃねぇっ!!!!」



―ガツッ!!!―

―ドン ガラガラッ!!!!―


「――ッ!!?」


痛ってぇ…


くっそ… こいつ 殴りやがった。


私は唇の端を切り、血が流れていた。


そして、その勢いで テーブルにぶつかり 上に乗っていた グラスやマイクが落ちた。


「あんま、女が意気がってんじゃねぇぞ。 所詮、テメェだって女なんだよ。」


そう言うと ノブは倒れている私に馬乗りになり、私の両手を押さえ付けた。



「―ッ!!」



何コレッ!?


ノブの顔がすぐ近くあって 気持ち悪いっ!


「ちょっとッ!! ノブッ!! 何してんだよッ!」


さっきの目の前で起きた殴り合いと 騒音のせいですっかり酔いが覚めたアキナが ノブに怒鳴り付けた。


「おい。 そいつら押さえとけ。」


ノブが周りのにいる残りの男の達に命じた。

すると、命令を受けた男の達が アキナともい一人の女子を押さえ付けた。


ここに居る 女子は私を含め 三人。


なのに 男は五人。


いくら ケンカをかなりやってきたと言っても 男女の力の差。


敵うはずも なかった。