夜空に恋するわたしたち ~素直になれたら~

―グイっ!―


私はある男に腕を引っ張られた。


そいつは 四分原 展(しぶはら のぶ)。


歳は拓馬と同じ 17。

けど、 たしか こいつ 中3の時に 拓馬や他の男子と 大喧嘩して私たちのグループから抜けたはず。


元々 アキナも私も ノブのことは好きじゃないし、 あれから関わってこなかったのに……



今更 なんでこいつらと…?




「離せよっ!! なんで お前らここに居るんだよっ!! 」


掴まれていた腕を 無理矢理 振りほどき 怒鳴り付けた。


「おお。 相変わらず 気ぃ強いなぁ 響華。 1年ぶり だよなぁ 会ったの。 なぁ 今フリー? 俺とさ 付き合―ッ!!?」



―ガッ!!―


「ふざけんなっ!! 誰が テメェーなんかとっ!!」


私は、ノブが 全てを言い終わる前に 頭にきて ぶん殴った。


左ストレートが 見事ヒット。


ざまーみろっ!


周りのみんなが私を驚いた目で見てくる。