「…美嘉さん…俺を…殺して下さい…」

湊さんはあたしに果物ナイフを渡す。

あたしはそれを取って投げ捨てた。

「…馬鹿なこと言わないで下さい………」

あたしはそういい瑠衣が寝ているベッドに歩み寄った。

「…瑠衣…好きだよ…愛してる…」

あたしはそういい瑠衣にキスをした。

恥ずかしくなんてなかった。

自然と涙が流れ出す。

瑠衣は青白い綺麗な顔で寝ていた。

あたしは瑠衣の頬を撫でた。

今ようやく状況が把握出来たようだった。

あたしは…

瑠衣に言った。

「…瑠衣…婚約者があたしたちを認めてくれたよ…だから…目を覚まして」


あたしはそういい瑠衣に抱き着いた。

「…瑠衣…瑠衣〜!!!!!!」

あたしは瑠衣に抱き着きながら涙を流す。

雷哉があたしを瑠衣から離した。