「お前は笑ってないとブサイク!!」

雷哉にバーカバーカと笑われた。

「ふふ。うっさいわね!」

あたしは雷哉に刃向かう。

「美嘉さんはいつも笑っていて欲しいです。」

ニコッと優しく微笑みながら瑠衣が言う。

「ありがとう…瑠衣…あたしね…」

言おうとした瞬間唇を人差し指で塞がれる。

「…むぐっ」

少し苦しくて息が出来なかった。

「…僕たちは人間じゃなくても美嘉さんが好きです。美嘉さんが嫌いって言っても僕は美嘉さんが好きです。」

瑠衣は微笑んだ。

あたしは嬉しくて本日二回目の涙を流した。

「…瑠衣…あのね…あたし瑠衣がヴァンパイアだって言った瞬間戸惑ったの…これから普通に接してけるかな?普通に話せるかな?って。でも今わかった。考えてみたらわかった。あたしは何があっても瑠衣が好きだって……」


あたしがそう言うと瑠衣はあたしに微笑みかけて抱きしめた。