「…瑠衣くん?」

僕は美嘉さんから体を離した。

「…僕は美嘉さんが雷哉を好きだと思っていました。」

僕が本音をぶちまけると美嘉さんはクスクスっと笑った。

「あたしは雷哉じゃなくて瑠衣くんが好きだよ。」

美嘉さんはそういい僕に抱き着いた。

僕は嬉しくて抱き返した。

美嘉さんは窓から反射した光でとても眩しかった。

でもこの心地良さはやめられなかった。

「美嘉さん…大好きです…雷哉と仲良くしないで下さい…」

「…ばーか。俺らは別に仲良くなんかねぇよ。」

僕と美嘉さんは声のする方を見た。

雷哉が立っていた。

「…でもよ、瑠衣には婚約者いるじゃん。」

雷哉が今1番考えたくないことを口にされた。

「…瑠衣くん…婚約者いたんだ………ック…」

美嘉さんは涙を流した。

僕は好きな人を泣かせてしまった。

「…僕は婚約発禁します。僕は美嘉さんを愛してますから。」

そういい終わって今気付いた。

美嘉さんは走り去ってしまっていた。

雷哉はそれを追いかけていた。