「…遥、彰、僕は美嘉さんを見て来ます。」

僕はそう言い非常階段まで急いだ。

「…雷哉…?」

「…ん?」

雷哉と美嘉さんは話していた。

雷哉はいつも美嘉さんの近くにいる。

僕はクラスが違うので近くにはいれない。

でも休み時間はこうして美嘉さんを見れるし会える。

「…美嘉さん?」

僕は美嘉さんに話かける。

「あっ!瑠衣くん!さっきは大丈夫??」

美嘉さんは僕を心配して顔を覗き込む。

キスが出来そうなくらいの距離だった。

「…顔近いですよ。そんな可愛い顔したら僕美嘉さんにキスしますよ?」

僕が冗談混じりに言ったら美嘉さんは顔を赤くした。

「…いいよーだ!瑠衣くんなら…!」

美嘉さんは僕の前でハニカムように笑った。

「…なーんてね。度が過ぎましたね。僕は恋人になったらいっぱいして差し上げますよ?」

美嘉さんは顔を手で隠した。

指の隙間からは可愛らしい大好きな美嘉さんの顔が見えた。

それだけで十分だった。