ー保健室ー

美嘉が出て行ってから雷哉は顔が曇っていた。

雷哉は悔しそうにつぶやいた。

「…雷哉、今のはないんじゃない?乙女心を踏みにじったんだよ?」

遥が雷哉に言うと雷哉は唇を噛み締めた。

「雷哉謝って来た方がよろしいのでは?」

瑠衣も言う。

雷哉は近くにあったパイプ椅子に腰をかけた。

雷哉はパイプ椅子がいつにもまして冷たく感じていた。

自分に悲観を持っているかのように。

「…俺は…遥が変なこと言うから…」

雷哉はパイプ椅子に深く座りため息をつく。

「遥は何言った?」

彰はジロリと遥を睨む。

「…あぁ!幸せだなぁ♪かー!」

遥が口にすると雷哉は照れた。