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「いらっしゃいませ」


振り返るとつい目を奪われた


「ちゃんっ…」


着こなしたスーツに


「み…ちゃんっ」


整って凛々しい顔立ち。


不意に目が合ったとき
目が離せなくて。


何も出来ないでいると


ニコッと一瞬だけ笑って


後ろの席に腰を下ろした。


「未紅ちゃん!」


はっとして隣を見ると、
呆れた顔で笑う優人(ゆうと)がいた。


「あっ…」


「もう、大丈夫?」


苦笑いを浮かべてあしらう。


いつもあたしだ。