ナミダボシ





理事長室に着くと、1~3年の生徒に加え、鶴女の先生方も揃っていた。
どうやら先生たちも改築が終わるまで、他の学校で働くようだ。


理事長から説明を聞き、それぞれのクラスに分かれた。
運良く、あたしとミカちゃんは同じクラスになれた。


クラスは2年2組。
担任の先生の後ろをついて行き、2組の教室へ入る。

クラス中の視線があたし達に注がれる。
あたしは先に入っていくミカちゃんの足元を見ながら、中へ進んで行く。



「話に聞いている通り、鶴ヶ丘女子校から一時的に転入する、鈴木ミカさんと、本条早苗さんだ」
「よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします…っ」

「じゃ、席は…。鈴木は窓際で小林の隣。本条は廊下側で斉乃の隣だ」


先生に言われた席を、キョロキョロと探していると、ふと、今朝の男の子たちがいるのに気づいた。

…あれ?しかも、隣?