――昼休み。
がやがやと騒がしくなる教室。
それぞれ友達と席をくっつけたり、食堂等に向かっている。
…お昼ご飯、どうしよう…。
「そうだ、ミカちゃん」
ふと、ミカちゃんの席を見ると、ミカちゃんの姿がなかった。
…どうしたんだろう、トイレかな?
それとも、誰かとお昼食べに行っちゃったのかな…。
仕方なく、机にお弁当を広げ食べ始める。
…ついこの前まで、秋ちゃんがいたのに…。
今は秋ちゃんどこれか、友達も出来ないし。
てゆうか、今更出来上がってる輪の中に入っていけるわけないし…。
「…寂しいよ、秋ちゃん」
「あれ、一人で食べてんの?」
するとどこかに行っていたのか、両手に大量のパンを抱えた斉乃くんと唐木くんがいた。
