「だから違うの!違うってば!男なんて出来てないし、えっと、あ、あたしは変わりたいの!変わる為に、自立の為に、この家から出たいの!」


久々に出した大声は、喉に響いた


母と妹は口をあんぐりさせた


父の唸りは収まったようだ


あたしの一大決意に、どんな理由でも、家族は驚くようだった



改めて19歳の夏、あたしの新たな人生が始まろうとしていた