「ひっ」
と小さく悲鳴をあげ、身震いした


このまま逃げようか…


しまった、母から非常口の場所をきちんと聞くべきだった


それに逃げたら、永遠にこの家には戻って来れない…気がする


あたしは決心した

このストーカー男に立ち向かわねば

せっかく苦労して手に入れた、自由と自立心


知らない男がいきなり入ってきて、あたしが襲われた
なんて母にバレれば、実家に強制送還されてしまう

そんなのは嫌だ!!


逃げずに、あたしがコワイ女だと、2度とこの家に来られないよう、このストーカーと戦うんだ!


何か役に立つ道具を集めよう


壁に背をむけ、ストーカーから目をそらさぬよう、戦闘準備を開始した