この青空を君へ。

そして、とうとう決戦の日がやってきた。


金曜日は幸い午前中しか授業がない。私とミサトは、授業が終わったら私の部屋で念入りに決戦の準備を行う予定だ。
沙織たちは、夕方まで授業があるから現地集合になっている。

「千春〜!とうとう今日だね…!今日1日の成果が、私の将来セレブ生活に繋がるんだって思うと緊張して緊張して…」


ミサトはどうやら寝不足のよう。目の下に少しくまが出来ているようだった。

「も〜、気合い入りすぎじゃない?というより…その大荷物は…?」

ミサトの隣の席には、旅行にいくのか!ってつっこみたくなるくらい大きなカバンが座っていた。


「え〜、何ってもちろん、勝負服と勝負下着、メイクセットに決まってるじゃん!!」


(し、下着まで着替えるのかよ…)


「は、ははははは〜!そっがあ…」
私はミサトに少し呆れてしまったけど、なんか楽しそうにしている姿をみて羨ましく思った。