T氏の哀愁【学園珍国物語・番外】

相変わらずこの二人はバトルしている。



「そもそも、欠陥って何よ。人に向かってそれはひど過ぎるんじゃない」



「俺は常に正しいと思う事を言っているまでだ」



「へぇ。主観的にしか物事をとらえられないって事ね」



「………客観視できる事ならどうでもいいからな」



さらり、と物凄い事を言う。




この二人は、自分たちがどれほど、世の中の「恋人同士」という定義から

はずれているのか、わかっているのだろうか。



いな。



わかっていたら、こうはなるまい。