T氏の哀愁【学園珍国物語・番外】

「やっば〜…早く帰る!」



「お前な…」



何かを言いかけた神田を遮るように、



「神田くん!悪いけど明日また行こう」



「…わかったよ」



夏奈子は満足気に微笑むと、「じゃあね」と言い残し、あっという間に消えた。



残された二人は、しばし呆然としながらも、我に返った神田から厭味の嵐がまきおこった。



これは、自業自得だ。