なんとなく馴染めないまま、バイトの時間を消化して帰る…

そんな日々を過ごしていた、ある日。

シフト表に会ったことのない人の名前が書かれていた。

“神崎”

一ヶ月ほど経っても、時間帯によっては会わない人もたくさんいて、彼もその中の一人だった。

『おはよう。』

細身で長身。
目鼻立ちもハッキリしていて…モテそう。

それが初めの印象だった。