致命的フェティシズム【BL】

 
 薄暗い室内でも輝いて見える黒い瞳が、俺を捕らえて放さない。

 少し上を向いている白木の顎のラインが、絶妙な曲線を描いているように見えてしまう。

 不満そうに歪んだ唇は、ややアヒル口になっていて、どんなに目を反らしても、どこかしらが視界に入ってしまう。


 鼓動はヤバイくらい早まって。

 引かれたネクタイで絞められているのもあってか、息苦しい。


 白木を目の前にして、嫌い、だなんて言葉を言えるわけがない。

 お前に『嫌い』という言葉を突き付けることは、ピンクのクマに絶縁状を叩き付けるようなもんだ。


 俺には、出来ない──!!


「俺、先生のこと好きだよ……」


 切なく細められた瞳は、俺だけを映していて。

 少し頬を赤らめた白木は、軽く背伸びをして──


「……っ!?」


 その目に見とれている内に、気付けば、キスをされていた。