致命的フェティシズム【BL】

 
「全然可愛くない。そんなの、認めない」

「別にお前に認めて貰うつもりなんてこれっぽっちもない。俺の好みの問題だからな」

「そんなどピンクなクマじゃなくて、俺のこと見てよ」


 俺の手を引いた白木は、徐に、俺の手の甲に唇を押し付けてきた。

 突然の事にびっくりした俺は、けたたましい音を立てて椅子から飛び退いた。

 床に転がった椅子には目もくれず、白木は俺の前に立ち塞がる。


「先生は、なんで俺のこと見てたの?」

「……っ」


 白木の黒い大きな瞳が、俺を捕らえる。

 その目に俺は弱いんだ。

 頼むから、近付くな。


「答えてよ」


 上目遣いの、視線。

 これは──クル。