「また携帯見てたでしょ」 「俺の癒しだからな」 こうなったらもう、開き直ってやる。 このクマの可愛らしさ、素晴らしさを語って、白木自ら呆れて帰ることを願おう。 可愛いものが好きで、何が悪い。 別に犯罪行為に手を染めている訳じゃないんだ。 堂々としていればいい。 「そんなクマのどこが良いの?」 「どこって、可愛いじゃないか」 携帯を開いて、俺は白木に待受画面を突き付ける。 「ユルい口元とか、絶妙な角度のこの輪郭とか……」 携帯を指さして喋っていたら、その手を、白木が突然掴んできた。