致命的フェティシズム【BL】

 
「──はい、終了。50点以下は夏休みに補習な」


 金曜日の放課後。

 化学の追試を終えた俺は、早速採点に取り掛かろうと準備室に籠もった。

 職員室にも自分の席はあるのだが、あそこは人が多くて落ち着かない。

 それに何より、職員室では俺の『心の癒し』を眺めることは出来ない。


 白木にバレてしまったことで多少の焦りはあるものの、最早習慣と化している俺の行動は、止める、なんて選択肢など無い。

 如何にバレないよう気を付けるか、が問題なのだ。


 鞄から携帯を取り出して、待受を眺める。

 このユルい顔を見ていると、仕事もはかどるんだから不思議だ。