──先々週の金曜日。
ピンクグマの事がバレて、唯でさえビクついていた俺の前に、白木は再びやって来た。
そして、静かに彼は言った──
『──先生ってさ、最近俺のこと良く見てるよね。なんで?』
何で、と言われても、答えようがない。
君の顔にときめいてました、なんてキモイこと言えるか!!
『目が合うと、反らすよね?』
意識的に見ないようにしていた。
あの瞳を見てしまえば、反らせなくなるのが分かっていたから。
『俺のこと、嫌い?』
嫌いか好きかと言われれば、好きだと言うしかない。
それに、教師という立場上、生徒に「嫌い」なんて言える訳がない。


