「じゃあお母さん、買い物に行って来るから留守番よろしくね」 母さんはすぐに買い物に出かけた。 「こんなの着ないんだけどな、僕」 樹ちゃんに愚痴をこぼしていたら、 「いいなぁ」 樹ちゃんが赤い顔して言った。 「着たいの?」 僕が聞くとコクンと樹ちゃんは恥ずかしそうに小さくうなずいた。 「ねぇ似合う?」